オーストリアは最初のパッチから優遇されてきた国家の一つで、1.0ではなぜかJaegarがライフルを持っていて皆に恐怖を植え付け、1.2ではGrenzerによる弾幕は全てを粉砕し、1.3のWBJは聞こえぬ、見えぬ間に部隊を破砕しました。1.5パッチにおいてはJaegarはライフルを無くし、Grenzerのリロードは下がり、WBJの数は制限されました。しかし、それでもオーストリアは他国に比べある程度の優位性を保つ国家として残っています。それの多くはその各種ユニークなユニットに支えられています。さて、そのオーストリアの真髄を見て行きましょうか。

ユニークは六部隊。Grenzers,LineInfantry,WindBuschseJaegar,HungarianHussars、Uhlans,Cuirassierです、LineInfantry,Uhlans,Cuirassiersは同名ユニットが他国にあるものの、それより一回り高性能に出来上がっています。Grenzerは平行二連マスケットを持っており、弾幕の数が物理的に倍の量できます。LineInfantryは他国より士気が低いものの、数が多いです。WindBuchseJaegar(WBJ)は超連射ライフルを持っており、70の精度、125の射程でも約五秒に一回銃弾を吐き出します。HungarianHussarsはRegimentOfHorseが軽騎兵の能力を持ったかのような部隊で、白兵、突撃、なんでもこなします。Uhlansは突撃部隊で、ゲーム中最高の29の突撃能力を持っています。また、他国のUhlanに比べ士気も少し高いです。Cuirassierは劣化版HHCと言えるほどの能力を持っていますが、いかせんコストが高すぎるきらいがあります。


戦術理論

オーストリアは典型的な散兵国家として纏まっており、また騎兵戦力も充実しています。逆に問題として、その弱い戦列歩兵が上げられます。ただ、弱いと言っても数だけは多いので散兵を守る肉壁としての能力は十分にあります
オーストリアの基本戦術としては、散兵で敵を削り、戦列と戦闘に入る前に大打撃を与える、もしくは戦列が持ちこたえている間にその強力な騎兵で敵の戦列を敗走させるかの二つになります。
ここで重要となるのは戦列は敵戦列との交戦を極力避けることです。オーストリアの戦列は部隊あたりの数が多く、敵が数多く戦列を持ってきても戦列を延ばし、対包囲対策が他勢力に比べ楽ですが、個々の能力は低いので、あくまでも壁程度の使用法しかできません。

散兵戦術を使う場合、鍵になるのはWBJおよびGrenzerです。両者共に強力な散兵であり、WBJは射程、連射力、命中率が高く、コストも高いとはいえ、初心者にはお勧めな一品です。ただし、2部隊までしかもって行くとはで来ないのでGrenzerでの補強が必要になります。Grenzerは強力な二連装マスケットを持っており、それは、通常の散兵を圧倒する能力を持っています。しかし、射程距離は90しかないので、ライフル相手には不利ですが、そこは実力でカバーしましょう。

騎兵戦術を使う場合、ほとんどの騎兵が重要性を持っていますが、特に重要なのはUhlansとHungarianHussarです。Uhlansは強力な突撃能力を持っており、歩兵に突撃→退却→突撃を繰り返す事により大打撃を与える事ができます。また、場合によっては敵騎兵へと突撃しても大きなダメージを期待できます。ただ、敵騎兵と交戦したり、突撃後一撃で敵を敗走させられなかった場合はすぐに壊滅してしまう恐れがあります。逆にHungarianHussarは一度突撃させたら敵を突き抜けるまで突撃させたままにするほうが良いでしょう。また、HungarianHussarはUhlanと違い、重騎兵以外の敵騎兵と交戦しても自力で撃退できる能力を持っています。また、ある程度安く、敵散兵潰しに使うのも悪くありません。ただし、重騎兵相手だと塵になります。ご利用は計画的に。
また、これらだけで部隊を編成するのは危険です。部隊を編成するとき重騎兵と軽竜騎兵を忘れずに入れるようにしましょう。

オーストリアで戦う時に気をつけなければならないのはその戦列歩兵の弱さです。正面から打ち合っている限りは安心できますが、敵の部隊が横からの射撃を始めたならば、いつ戦列が連鎖敗走で全滅してもおかしくないです。これに対処するには幾つかの方法があり、散兵を使っている場合は、敵が戦列を延ばす隙もないほどに戦列が交戦する前に損耗させる必要があり、騎兵を使っている場合は、敵が包囲行動に入る前に突撃する必要があります。また、高く付きますが、戦列歩兵を強化するやGuardを変わりに使うという手もあります。

対オーストリア戦術
オーストリアと戦う時、一番注意しなければならないのはその散兵です。特にWBJは歩きながら隠れる特性を持っており、気づかぬ内に歩兵部隊がボコボコにされたと言うのもよく聞く話ですね。それに対応するにはいくつか手があり、その質すらフルボッコにできる数の散兵で対応するや、敵の進軍ルートを限定させ、その予想進軍ルートをSharpnelで仕留める、ライフルでGrenzerを接近前に壊滅させる、WBJによって壊滅的な被害を受ける前に大量の戦列で全面攻勢に出る、などがあります。
とりあえず、初心者の内は
オーストリアの騎兵は脅威とはいえ、オーストリアが得意とするクラスの騎兵を持っていかない事で処理が可能です。それはクラス的には軽騎兵から中騎兵、HussarからLegimentOfHorse程度の部隊となります。オーストリアと戦うときはその事に注意しましょう。
基本的にオーストリアの質と戦う時に一番重要なのは、数です。オーストリアの質は最上級のものであり、それを上回る質はどの国にもないでしょう。それより、相手の散兵が打てる弾丸の数よりも多い戦列にて事が起こる前に敵戦列を粉砕する事を考えましょう。

※JTWBBS にて hajimemasite さん作(移植)